日本のF1の人気が下がったのはフジテレビの中継のせいではないか?

日本のF1人気はバブル時代にさかのぼる。1980年代から90年代のマクラーレンホンダのセナ・プロスト対決全盛期は、日本でのF1人気にすさまじく貢献させた。

F1 Grand Prix of Bahrain – Race

その頃からすでにフジテレビが中継権を持っていたが、その時代のF1というのは古舘伊知郎氏がレースを実況で盛り上げていた。最初は誰でも視聴者にとってはうるさく感じる実況で、お前の番組じゃないんだぞというクレームも来たらしいが、それでも数戦もたてば慣れてしまうもので、F1レースと言えば彼の実況なくしては成り立たないくらいのものになっていた。

A・セナの死後、古館氏はF1の実況アナの役割を終えるが、それ以降フジテレビの中継で何か物足りなく感じるようになった視聴者は少なくないはずである。だんだんフジテレビのF1放送はつまらなく感じさせることが多くなり、視聴者も離れていき、日本のF1熱も低下させた感じがするのである。

あまりにも専門的な解説と冷静すぎる実況アナウンサーの静かな感じが、レース自体をつまらなくさせている感じが否めない。英語圏内のF1中継を見ていると、サイドバイサイドで追い抜いていくドライバーを熱狂的に実況しているので、視聴者側も面白いと感じさせるのである。

フジテレビのF1中継にはそれが欠けている。確かにF1は専門的な知識があると面白く感じる面もあるが、ライブ中継では、そのレース場で起きている戦いをそのまま伝えるのが一番だと思うのである。一流のドライバーとチームが行っているレースなのだから、中継も一流にしてほしいのである。

来年からはホンダエンジンがマクラーレンに供給されることになっていて、黄金のマッチングということで日本でもまた注目されると思う。日本のF1中継が今のようだと、見ている側がつまらないので、フジテレビには是非改革をしていただきたいと思うのである。

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