マイクロソフトが米国ですでに販売しているタッチ対応タブレット「Surface RT」を、2013年3月15日に日本でも発売するという発表をしました。Surfaceはタブレットとキーボードをドッキングさせる部分がカッコいいという印象がありますが、少し注意しておかないといけない点があると思うのでそれを見てみます。
Surfaceは2種類ある
Surfaceには「Surface RT」と「Surface Pro」の2機種が存在します。タブレットの性能が変わるだけでしょうと思っていたら大間違いかもしれません。Surface RTはWindows RTとOffice 2013 RTがあらかじめインストールされた、ARMベースのタブレット端末です。
しかしWebブラウザがIE以外使えないなどの制限もあるようで、FirefoxのサイトでもWindows RTでは同社のブラウザが使えないと明記してあります。あとアプリケーションがウィンドウズストアからのものしか実行できないとしています。
逆に言えば限定した場所のソフトしか使えないので、ウイルスなどが仕込まれたソフトをダウンロードする必要がなくなり、他のウイルスソフトも使う必要なく、Windows Defenderで十分ということになるのでしょうか?今までのWindowsのやり方から頭を切り離し、AndroidのGooglePlayや、iOSのAppStoreのようなものだと思うと理解しやすくなります。
Surface Proの方はWindows 8 Proを載せてあるタブレットなので、今までのようなWindowsPCの延長線上にあるものと考えてもいいでしょう。※Windows 8 ProはIE以外のブラウザも使うことができますし、Windowsストア以外のソフトも使うことができ、過去のWindowsOSとの互換性もあるので引き継ぎも楽です。
次にSurface RTとProのスペックを表にしました。Proの方はまだ日本では発売していないので、米国のモデルを掲載しています。Proの方が高スペックですが、こちらの方はOfficeが別売りになっているようです。
Surface RT | Surface Pro(米国仕様) | |
価格 | 32GBモデル:49,800円(税込) 64GBモデル:57,800円(税込) |
64GB:899ドル 128GB:999ドル |
OS | Windows RT | Windows 8 Pro |
CPU | NVIDIA Tegra 3 モバイルプロセッサ クアッドコア | 第3世代インテル®Core™ i5プロセッサー |
メモリ | 2GB | 4GB |
ストレージ |
32GB(16GB) / 64GB(45GB) 括弧内はユーザーが使用可能な容量 |
64GB / 128GB |
ディスプレイ | 10.6インチワイド(1,366 x 768) | 10.6インチワイド(1,980 x 1080) |
カメラ | 720p HD×2(リヤ&フロント) | |
バッテリー | 約8時間(31.5Wh) | 42Wh |
電源 | 24W | 48W |
外部インターフェース | USB 2.0、HDビデオ出力ポート、microSDXC メモリカードスロット、ヘッドホン ジャック、カバー端子 | USB 3.0、HDビデオ出力ポート、microSDXC メモリカードスロット、ヘッドホン ジャック、カバー端子 |
ワイヤレス | 無線LAN(802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0 | |
アプリケーション | Office 2013 RT、Windows メール・メッセージング、SkyDrive、Internet Explorer 10、Bing、Xbox ゲーム・ミュージック・ビデオ | Windows メール・メッセージング、SkyDrive、Internet Explorer 10、Bing、ゲーム・ミュージック・ビデオ |
普段IEでインターネットをするという人はSurface RTでも構わないかもしれません。Surfaceはあくまでもタブレットのジャンルであり、最新版Office2013もついてくるので、軽い作業はこれでいけるのではないでしょうか?Proは米国で今年の2月に先行発売していますが、日本での発売はもう少し先になるかもしれません。
あとこのSurface RTはビックカメラ、コジマ、ソフマップ、YAMADA、ベスト電器、ヨドバシカメラ、マイクロソフトのオンラインショップでしか販売されません。これにはびっくりですね。しかもAmazonで販売しないというのが驚きです。