先日アップルはiPadを円安要因で13,000円も値上げしました。さらにiPadだけでなくiPodの携帯音楽プレーヤーも値上げを実行しています。
問題はアップルだけでなく恐らく他のPCメーカーも値上げをするのではないかということです。PCの性能を大きく決めるCPU半導体は米国のインテルとAMDが作っていますので、今の円安状況下においては、日本での価格はおのずと跳ね上がってまいります。
例えばインテル第3世代プロセッサーのIntel® Core™ i7-3770Kだと342$なので、1ドル80円だと27,360円、1ドル100円だと34,200円、1ドル120円になると41,040円になります。より高価格なCPUもあるのでそうなるとさらに価格差が広がります。PCの場合この他にもOSやメモリなどの海外製の部品が搭載されることになりますので、アップルだけでなく他のPCメーカーもこれから値上げに踏み切るという可能性が高くなると思います。
また、来年マイクロソフトのWindows XPのサポート期間が終了しますが、そのままだとPCの危険度が飛躍的に上がるかもしれないということも言われています※1。そしてインテルでは第4世代プロセッサー「Haswell」を6月に解禁しますが、早くもBTOメーカーではこの新CPUを搭載させたPCの予約を受け付けています※2。Haswellは第3世代プロセッサーに比べて、消費電力の改善やグラフィック能力の大幅な向上が見込まれます。
今年から来年のPC業界では上記の外部要因により、いろいろ進化したPCやタブレット機種が出てくるでしょう。そろそろアップルも何か出してくるかもしれません。しかし、今のPCを購入する消費者にとっては、それを上回る悩みとして、円安で価格が高くなっていくことではないでしょうか?特に企業や団体にとっては、すべてのXPを7や8の機種に変更するとなると費用も莫大になります。
円安がどこまで行くのかわかりませんが、パソコンの場合、できれば1ドル70~80円台の時に買い替えておいたほうがよかったでしょう。そうはいっても、これからも円が安くなってしまうことが予測されますので、出来るだけ今のうちに買い替えるのがいいのかもしれませんね。
※1HP:XPサポート終了でセキュリティリスクがWindows 8の56倍
※2マウスコンピューター:第4世代インテル® Core™ プロセッサー (Haswell) 搭載パソコン