喘息や肺疾患の原因になる微粒子物質PM2.5対策

大気汚染関連でPM2.5という聞きなれない言葉を最近よく耳にしますが、あまりにも記号的な呼び方でよくわからない人が多いと思います。PM2.5とは粒径2.5μm以下の微粒子物質のことを指します。

PMというのはParticulate MatterのことでParticulateは微粒子、Matterは物質という意味なので微粒子物質と訳すことができます。

今度は単位の話をすると、1μm(マイクロメートル)は1ミリの1000分の1に値する0.001mmになります。2.5μmだと0.0025mmということになります。また花粉の大きさは10~100μmですので、PM2.5というのは花粉よりも小さな粒子だということがわかります。

PM2.5発生原因は物質を燃焼させてできたときに生成される一次粒子と、気体中の化学物質が化学反応を起こして生成される二次粒子に分かれますが、どちらにしても人間の活動によって生じたものだと考えられます。PM2.5は様々な原因で発生し、国によっても発生させる要因が異なると思います。日本で排ガス対策をしていても、他国では一時代前のものを使っていたりします。

日本でのPM2.5基準というのは、24時間平均35μg/m³、年間平均15μg/m³ということになっていて、これを超えることが多くなると光化学スモッグ注意報や警報が出ます。で、800μとか1000μとかにわかに信じがたい記録をたたき出している国があるのですが、そのとんでもない量のPM2.5が日本に飛来しつつあるのでこれは困ったというのが今の現状なのです。

大気中にあるPM2.5のモニタリングを知りたい場合、以下のページが参考になるのではないかと思います。
大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)

PM2.5はあまりにも小さな粒子のために、呼吸器系の奥深くまで入りこんで蓄積しやすく、喘息や気管支炎、肺機能への健康被害を起こす原因になると言われています。特に子供などは免疫が弱く、呼吸器系もまだ未発達なので、被害の影響度は大きいと言います。

これを防ぐにはどうすればいいのかということですが、マスクや空気清浄機などで防衛するしかないでしょう。マスクの場合、SARSのときにも効果があったN95マスクがいいのではないかと思います。N95マスクは、0.1-0.3μmの微粒子を95%以上除去します。グリーンピースのブログでもN95マスクを例にして記事にしています。
The three types of masks that protect you from air pollution PM2.5|GreenPeace

N95マスク|LOHACO(ロハコ)

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